物流情報誌「Daily Cargo」様にご掲載いただきました

株式会社海事プレス様が発行する物流業界紙「Daily Cargo」にForward ONEを取上げていただきました。。尚、記事は海事プレス社の承認を得て掲載しております。

デジタルFWDサービスを全面刷新

(2023年3月27日号)

 日新はデジタルフォワーディング (FWD) サービス「Forward ONE」を全面リニューアルし、27日にサー ビスの提供を開始する。 2021年7月末より試験的に運用し、見積もり取得の機能などを提供していたが、当初は担当者が料金を手入力するなどしていた。 今回の刷新では社内各システムとの連携が実現し、日新が各種輸送モードの運賃や国内外の費用、スケジュール情報をより迅速かつ正確に提示できるようになった。合わせてインターフェースを改良し、操作性や使い勝手を向上。さらにシステムに拡張性を加えており、動態確認やCO2排出量等の可視化や、通関、保険などの外部との連携を進めていくという。

システム連携実現で 利便性・機能向上 

 Forward ONEは、国際輸送の見積もり取得、書類のやり取り、動態管理などをオンラインサイト上でまとめて簡易的に行えるサービスだ。 荷主ユーザーは各関係者も含め、 業務効率化・負担低減を図れる。今回のリニューアルでは日新が提供する海上・ 航空輸送のスケジュール検索や、海外費用を含めた概算費用の即時算出、 輸送スペースの確認、予約依頼が可能となった。見積もり・スケジュール確認の対象は航空輸送と海上LCL。海上 FCLについては今後追加する。 

 見積もり・検索機能での特徴は、輸出貨物の海外現地側での費用やスケジュールも合せて表示される点だ。 複数輸送モードの同時見積もり、スケジュール検索が可能となった。 通常の荷主・フォワーダー間での見積もり作業では、昨今の海上・ 航空運賃の 変動や、 フォワーダー側で海外側の費用確認に時間を要することも多く、費用の算出まで時間を要することがある。 日新が社内で設定する各運賃や国内外の費用、 スケジュール情報を連携・活用することで、 迅速に概算物流費や輸送スケジュールを確認できるという。

 今回のリニューアルに際しては、➀履歴の活用 ②出荷情報貨物荷姿や物量のテンプレート化 ③国際物流情報- といった機能を追加刷新。 ➀では過去に検索、見積書を発行した内容を履歴として残すことができ、履歴からワンクリックで最新の費用に更新 することが可能。 ②では各検索で使用する住所やルート情報、梱包サイ ズなどはテンプレート設定でき、検索画面からすぐに参照可能となる。 

 21年開始の試験運用から、システムを自社開発し、様々な機能開発が可能になっている。今年秋頃に予定する機能追加では、本船動態のリア ルタイム追跡、 通関・ 船積み作業の 進捗管理、海上FCLの見積もり・スケジュール検索、 顧客別見積もり価格の設定などができるようになるという。さらに、来年3月に通関書類や請求情報の管理、CO2 概算排出量の確認といった機能追加も予定している。 

 機能追加においてはパートナー企業との共創・新機能の開発にも取り組んでいる。秋予定のリニューアルでは、貨物保険機能として損害保険ジャパンが提供する 「MARINE My Page」の保険費用の見積算出・付保機能との連携を予定。また、今後貿易総合プラットフォームサービスのSTANDAGEが提供するデジタル貿易プラットフォーム「デジトラッド」の国際物流費用の検索機能との連携も予定している。 

 
Forward ONEの画面イメージ